MacbookProに4Kモニタを2台繋いで在宅環境を強化する

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はじめに 結論 27インチ2画面運用はやめとけ。 2枚のディスプレイは視界に入りきらないし、首が痛くなる。 もくじ この記事を書いている人 製造業のデータサイエンティスト。 コロナの影響で在宅勤務になり、今は家で仕事をしています。 仕事と個人の作業効率が上がりそうと思い、ディスプレイを購入しました。決して社畜だから買ったわけではありません。 PCの用途 仕事では大量のデータを眺めたり、コーディングを行っています。なので、Excelなどデータを見るときは表示できる列数が多い方が助かるし、 データを観ながらコーディングをするので、広い画面の方が捗ります。 今まではSlackやTeamsのようなコミュニケーションツールとメール/カレンダーも開きつつ、データもみて、webサイト調べながらコーディングして、、テストの結果見て・・・と都度画面を切り替えて使っていました。 モニターを買う大義名分 きっかけはコロナによる在宅勤務ですが、価値観の変化によるものもあります。 自宅の環境をよくすれば仕事も趣味の開発も効率を上げることができる。 仕事の効率が上がれば、家族や趣味に使える時間が増え、開発もより短い時間で効果が出せるので、投資効果が高いと判断しました。 自宅環境への投資効果が高いことにはすぐ気づけましたが、その後どのディスプレイを買うかにかなりの時間を使ってしまいました。 買うまでの話 これまでの環境 デスクトップPCは持っておらず、仕事ではThinkpad X1 carbon、個人ではMacbook Pro 13inch (2016Late)を利用。 ノートPCスタンドを利用していましたが、外部モニターとノートPCの画面サイズが違いすぎて違和感がありました。 [asin:B073Z82HDY:detail] 既に4Kモニターは持っていたが、疲れるので買い替えたい。 損をしたくないからかなり迷ったけど、長い時間迷っている方が損だった 新しいモニターを買おうと思ったのですが、ここからが非常に迷いました。 ノートPCで使うし、デスクをスッキリさせたいからtype-cによるPowerDelivery付きの方がよい? USBハブ機能はあったほうがよい? 4K2枚ではなくウルトラワイドモニタという選択肢はどうか? 湾曲ディスプレイも良さそう というか、デスクトップPCを買ったほうが処理スピード上がって効果的では? そもそもノートPCで8K出力はできるのか? トータル3週間ぐらい迷ったと思います。しかも結構な時間をかけて調べていました。 そして気づきました。 この悩んでいる時間を自分の時間単価で計算すると、すでに4Kモニターを変えるくらいの時間を使っている・・・。しかも私生活や仕事中にモニターのことを考えてしまって集中力や能率にも悪影響を及ぼしている。 考える時間が増えるほど、自分にマイナスと判断したので、以下のように必要機能を絞り込み、4Kの購入に踏み切りました。 購入の目的:作業の効率を上げたい。身体への負担を軽減したい 検討事項 ノートPCで使うし、デスクをスッキリさせたいからtype-cによる電源供給付き&USBハブ付きの方がよい? ケーブルの抜き差しの頻度は多くない。電源供給付きは2万ほど高くなるが、ケーブルが一本減ることで差額の2万円分の投資効果がでるとは考えられない。→不要と判断。 4K2枚ではなくウルトラワイドモニタという選択肢はどうか? 解像度で考えたときに、表示できる情報量がフルHD2枚よりも少ない→却下。 湾曲ディスプレイも良さそう 湾曲ディスプレイの高解像度ディスプレイは種類が少なくコスパが悪い。また、画面が湾曲していることにより直線が歪むため、資料作りやWEBサイトのデザインなどに悪影響が出ると判断→却下。 買ったあとの話 実際に買った4Kディスプレイ 色々考えた結果、以下のディスプレイを買いました。2020年6月時点では4万5千円ぐらいだったと思います。 LG モニター ディスプレイ 27UL650-W 27インチ [asin:B07KM1X7Q2:detail]

Macbook Proは一年間で価値がいくら下がるのか。

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MacBookの値段が下がりづらいという話 Macbookは他のPCと比べて値段が落ちにくい(中古で売っても高く売れる)と言われていますが、 実際のところ年間いくら価値が下がるのかを中古市場の価格推移から計算したいと思います。 集計条件 情報源 Yahooオークションの取引履歴 集計機器 MacBookPro 2016 Late 以降のモデル(Type-C搭載モデルから) 集計期間 2015年6月 ~ 2019年11月までの取引 抽出条件 取引価格20,000円以上 データ収集後のフィルタ条件 ジャンク除外 出品タイトルに型番、CPU、メモリ、SSD容量を含むもののみ 取得した取引数は約64,000件となり、 上記フィルタに合致したのは、約2,000件となりました。 今回はこの2,000件を集計しています。 ばらつきについて 同じ型番の取引でも「オプションガジェット付き」だったり、傷の有無など価格に影響する要素が多数あり取引が同一条件ではありません。 傾向を分析するという意味で簡単なクレンジングはしていますが、プロットにばらつきがあるのは許容しています。 取引回数 各スペックと取引回数の表になります。2016年モデルはメモリ8G,SSD256GB、2017年モデルはメモリ16GBSSD128GBモデルの取引が多いことがわかります。 どちらもその年のモデルの中で最安値モデルなので、安いモデルが一番市場に出回っている事がわかります。 価格推移 価格推移については長期的な視点で確認するために、 十分な期間が経っているMacBookPro2016 Late モデル(集計時点で発売から3年経過)で分析しました。 一言にMacBookPro2016 Late モデルといっても、 13/15インチ、TouchBarあり/なし、メモリ、SSD、CPUなど様々な違いがあります。 ここでは一番大きな違い(公式のモデル区分)である、3タイプで分類しています。 13インチ2Port(TouchBarなし) TouchBarが無く、CPU,GPUがTocuhBarモデルよりもグレードが低い。 13インチ4Port(TouchBarあり) 15インチ4Port ※15インチにはTouchBarなしモデルは存在しない モデル別取引価格推移 取引日と取引価格をプロットすると、予想通り発売日から日が経つにつれて取引価格が徐々に下がっていることが確認できました。 下がり方が直線的(1次関数)のように見えるので、さらに近似式(直線)を書いています。 線を引くとモデルによって傾きが違うことがわかります。この傾きが大きいほど、値段の下がる速度が早いことを表します。

あいつ、セキュリティエンジニアやめるってよ

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「やめるってよ」というか、2019年9月からセキュリティエンジニアをやめてデータサイエンティストになりました。 振り返りとセキュリティ対する成仏の意味を含めたポエムになります。 いままでのキャリア 大手携帯通信会社(非IT業務) ↓ IT系中小企業(情シス→社内セキュリティ担当:SIRT/SOC) ↓ 大手製造業(社内セキュリティ担当→データサイエンティスト) セキュリティエンジニアをやめた理由 一言にセキュリティエンジニアと言っても様々な職種※があります。 私は世間一般的に情報セキュリティ部やCSIRT/SOCのような自社の社内向けセキュリティ業務全般を担当してました。 ※参考 https://www.liber.co.jp/knowhow/careerlab/se/002.html昔セキュリティエンジニアをめざしたわけ セキュリティエンジニアになりたいと思っていた一番大きな要素は、 技術的な興味と知識欲を満たしてくれるということでした。 自分が普段触っているPCやサーバがどのように動いているのか(CPUやメモリの動きや、プログラムがコンパイルされて動くまでの流れ、プロセスやネットワークのやり取りなど)、 知れば知るほど上手に使えるようになることに面白さを感じました。 今後様々なものがネットワークに繋がり便利になる一方で、セキュリティの問題が露呈し、 セキュリティエンジニアの需要が高まるだろうという市場の拡大にともなう人材不足(需要上昇)を視野に入れていました。 セキュリティエンジニアを辞めた理由 辞めた理由はいくつかありますが自分にとって大きいものは以下になります。 面白い(興味がある)部分と企業が求める部分とのギャップ 目指した理由に書いたとおり、技術的な面白さが好きでセキュリティエンジニアになったわけですが、 実際になってみると、認識が甘かったと痛感しました。 セキュリティエンジニアへの需要が増えることは予想通りだったのですが、 増えた需要は「企業内の情報セキュリティの事故が起きないようにする・起きても対応できる(最小化)ようにする」ことであり、 社内のセキュリティのIT技術力を上げることは「手段の一つかもしれないが目的ではない」というところです。 もっと言うと、日本の普通の企業はサービスや製品の脆弱性を見つけるエンジニアは不要であって、 会社全体のセキュリティを高めれるような、何かあっても対応できるような人材を欲しているというところです。 実際、社内セキュリティエンジニア(SIRT)をしているときに、転職サイトに自身のプロフィールを公開したところ、 誰もが知っている大企業や、ビットコイン系やら、昔働いていた会社やら、複数の会社からオファーやメッセージが届きました。 ただ、上に書いたように私がもともとやりたい方向に近かった脆弱性を見つけるようなことは、 今の日本では自社でやっているところは非常に少なく、基本的にはセキュリティベンダでないと業務としてやるのは難しいです。 心理的安全性がない Googleの言うチーム間のコミュニケーションや雰囲気という意味ではなく、 いつセキュリティ事故が起きるかわからない(起きているけど気づいていない)というストレスに常に襲われていました。 そのため、事故の発覚が起きやすい連休明け前になると無意識にピリピリしていたように感じます。 事故も会社の規模や業態によって受ける被害は様々ですが、個人情報が流出したときの慰謝料や機会損失だけではなく、 工場などの古いPCが感染して生産ラインがストップすると日単位で数億円の損害が出るので、 事故発生時にはそれを自分がどうにかしないといけないという無意識が常時発生していました。 社員との対話が大変 セキュリティをやってみて一番以外だったのは、非常にコミュニケーション能力を求められるということです。 もちろんセキュリティ内の職種にもよりますが、社内セキュリティ担当は分業化されていることは少なく、複数の役柄を掛け持ちで少数人で回していることが多いのではないでしょうか。 そうなるとフォレンジックや侵入テストだけやれば良いなどはなく、社内ルールを決めたり、周知したり、どのように対策すれば良いか社員側と議論したり、 インシデントが起きたら正しく事象を把握するヒアリング能力などコミュニケーション能力がかなり求められる印象でした。 「今まで大丈夫だったし、なんの問題もないんだけど。」 「またセキュリティソフトが誤検知しているんですけど。」 こんな感じで仕事中は対話に時間と精神力が奪われていきます。 結局セキュリティは二の次 車の安全性を考えたときに、一番簡単な方法は"車を運転しないこと"ですが、 ただそれは不便で生活できません。 会社の運営も似ていてセキュリティを考えてあれこれ禁止にすると業務にならないので、なんとかするのも社内セキュリティエンジニアの仕事と思います。 ただPCを操作するのは社員なので、自分から安全装置を切ってスピード出して壁に突っ込んでも、その後処理や対策をこちらで考えないといけないのが辛いところです。 “運転しても事故にならないようになんとかしてよ。ただし運転するのは俺な。” こんなイメージです。 正直無理ゲー プロキシ入れようが、EDR入れようが、MSSを導入しようが、管理できない端末はたくさん出てきます。 業務や案件を盾に抜け道はいくらでもあります。 限りある予算と人員の中で可能な限りセキュリティを高めているのが現状だと思います。 社内のネットワークに勝手にRaspberryPiを繋がれたり、家のUSB,SDカードを悪気もなくPCに挿したり、 情シスに勝手に管理ソフトを入れられたくないからと故意にPCを登録しない&セキュリティソフトを入れない。 訳のわからないソフトをインストールしてセキュリティソフトがブロックするも誤検知でブロックされたんだけど!と怒る。 PCの管理者権限を渡さないなどシステム的に禁止にもできますが、 会社全体の生産性を下げ、こちらも運用負荷が発生し、なによりも誰からも感謝されないのが辛いところです。 けれど何か問題が起きたら社内セキュリティ担当者が対応しないといけない。 技術的な部分よりも人間力が非常に求められる職種だったと思います。 データサイエンティストになりました そんなこんなで地方でセキュリティエンジニアを続けていくのはモチベーションとして難しいと判断し、 色々あってデータサイエンティストになりました。 なぜデータサイエンティストなのか/どうやってなったのかはここでは省きますが、 今は売上予測や、データの可視化などを行なっています。

WindowsServerのDHCPログをローテーションしたい

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目的 WindowsServerのDHCPログは一週間分しか保持されない。 仕様により曜日ごとにログが生成され、一週間経つと上書きされてしまう。 そのため一日一回前日のログを別フォルダに日付名で保存させることでログを保全する。 使い方 ログの保全先フォルダを作成(以下スクリプトではC:\Windows\System32\dhcp\を指定) WindowsServerのタスクスケジューラで一日一回実行してください。 コード Powershellで実装。 # 機能 # WindowsServerのDHCPログを別フォルダに一日一回コピーする # # 目的 # WindowsServerのDHCPログは一週間分しか保持されない。 # 曜日ごとにログが生成され、一週間経つと上書きされてしまう。 # そのため一日一回前日のログを別フォルダに日付名で保存させることでログを保全する。 # # 使い方 # タスクスケジューラにこのバッチを一日一回セットする ## 参照先・保全先 $src_file_def = "C:\Windows\System32\dhcp\" # DHCPのデフォルトログの保存先 $dst_file_def = "C:\Windows\System32\dhcp\log\" # コピー先(保全先)のディレクトリ ## 前日の日付取得 $date = (Get-Date).AddDays(-1).ToString("yyyyMMdd"); ## コピー先(保全先)のファイル名を生成 $dst_file = $dst_file_def + "$date" + ".log" ## コピー元のファイル名 $youbi = (Get-Date).AddDays(-1).DayOfWeek # 前日の曜日を取得 $youbi_3 = "$youbi".Substring(0,3) # 前日の曜日から頭3文字を抜き出す(Sunday→Sun) $src_file = $filename_def + "DhcpSrvLog-" + $youbi_3 +".