【Windows】限りなく実機に近いWindowsの仮想検証環境を作る

【Windows】限りなく実機に近いWindowsの仮想検証環境を作る

目的

検証 OS やクラウド環境上ではなく、可能な限り本番環境と同じ環境で検証を行いたい。クラウド環境や検証用OSでは、物理端末にプリインストールされたアプリケーションやドライバが異なるため、検証環境としては懸念が残る。同じ物理端末を用意しても良いが、環境を初期化したりスナップショットを取ったりと変更前の状態にすぐに戻せるようにしたい。

方法

Microsoft Sysinternals の Disk2vhd を利用して、物理端末のイメージを作成します。その後、同じ端末で Hyper-V を起動し、Disk2vhd で作成した vhdx イメージを読み込んで VM を起動する。

手順

下記は全て検証端末上(Windows)で行う。

事前準備

事前に Windows の初期化や不要ファイルの削除などクリーニングしておくことが重要。
このステップにより、仮想マシンがクリーンな状態から始まる。
また、ディスクを分割して100GBほどのDドライブを作成し、Disk2vhd のイメージの保存先として利用する。

vhdx の作成

  • Disk2vhd をダウンロードし、解凍後 disk2vhd64.exe を起動。
  • イメージに必要なボリューム(OS, ESP, WINRETOOLS)を選択。これにより、仮想マシンが正しく機能するために必要なデータが含まれる。
  • Prepare for use in Virtual PC を選択。仮想環境で使用するための設定。
  • USE vhdx を選択。新しい形式の仮想ハードディスクを使用するためのオプション。
  • Create を押下しイメージが作成(保存先は上で作成したDドライブ)。

vhdxの設定

  • Windows の機能の有効化または無効化 で Hyper-V を有効化にする。Hyper-VはWindowsに組み込まれた仮想化機能であり、これを有効にすることで仮想マシンを作成できる。※方法はこちらを参照。
  • 新規でVMを作成。
    • 仮想マシン(第2世代)を選択。第2世代はUEFIブートをサポート。
    • メモリ 4096MB 〜(お好みで)を設定。仮想マシンが使用するRAMの量。
    • ネットワーク接続(用途に合わせて設定)。インターネット接続やローカルネットワークへのアクセス方法を指定。
    • 仮想ハードディスクの接続:
      • 既存の仮想ハードディスクを使用する で Disk2vhd で作成したイメージを指定。

起動画面

Windows のコピーを生成し、Hyper-V の中でコピーしたイメージを起動する。この手順によって、本番環境と同様の状態で検証が行えるようになる。